2008年12月10日

足るを知ることこそが、この世を救い、みんなが幸せに暮らしてゆける第一歩ぞね!!と古い西条弁で物語り・・

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空ノ蔵(からのくら)物語

 昔むかし、とはいうてものもし・・、人々が助け合ってお米を作れるようになった頃のお話ですけん。
 はじめは大地のあちこちに、小まい小まい村がいっぱいあった。
それが、ちょっぽしずつ集まって小んまい村になり、それが、ちょっぽしずつ集まって小んまい小んまい国になり、それが、ちょっぽしずつ集まって小んまい国になり、それが、ちょっぽしずつ集まってのもし・・、とうとう大きな国が、二ぁつできたんじゃと。

 一つの国の王様の口ぐせはのもし・・
「もう足りとる」
 と云い、もう一つの国の王様の口ぐせは・・
「まだ足りん」
 と云うたから・・、一つの国は『もう足りとる国』と呼ばれ、もう一つの国は『まだ足りん国』と呼ばれたんじゃそうな。
 それぞれの国には、大きな大きな蔵があったんじゃちゅわね。
『もう足りとる国』の蔵には、国民が一年ほど暮らせる食べ物がたくわえられたんじゃけんどのーえ・・、それを見た人々が
「もう足りとる」
 と云うものじゃから、それ以上は増えずに、いっつも広々としておったじゃちゅわね。そこで王様は・・
「雨の日や強い風の日、大雪の日や暑すぎる日なんかに、みなが集まって安心できる場所にしょうじゃないか。ふだんは、子供達がのびのびと遊んだらええんじゃけん」
 と云い、人々の憩いの場所となったんじゃと。

『まだ足りん国』の蔵には、人々が百年も暮らせるほどの食べ物や、王様が集めた宝物が詰め込まれたけんどのもし・・、ほんでも王様は・・
「まだ足りん」
 と云うもんじゃけん、次々と大きな蔵が新しく建てられて、人々も・・
「土地が狭うなって住みにくいけんど、何かと便利になっていきよるし、いざっちゅう時には、たくわえが多い方が安心じゃけんのう。安心するにゃあ、まだ足りんがや」
 と云い、山に行っては熊や鹿や兎などを狩り、木ノ実をとり、海に行っては魚や貝や海草をとり、王様も宝物をいっぱい集めては
「まだ足りん」
 と云うたんじゃちゅわね。
ほんでのもし・・、とうとう『まだ足りん国』の山には木がなくなり、動物がいなくなり、川が枯れて、海も汚れてきたんじゃけんど、人々は・・
「まだ足りんのに、大変じゃがや。こうなったら、もう足りとる国を襲って奪うしかないぞよ」
「ほうじゃ、どうせ向こうは、もう足りとるんじゃけん、奪ってもかまわんかろがや」
「よっしゃ、戦争をしかけて国ごと奪ったろや」
 などと云い出したんじゃと・・。

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posted by 歴史小説家 菅靖匡 at 10:45 | Comment(0) | 仏教童話 当ブログ用
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