2009年06月08日

仏教童話ってやつも面白いよ。

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花咲く日のこと3

 けど陸の上は、どうだっしゃろ・・・ぼちぼちと草木は生えとりましたけど、大半は砂漠どした。
「これでは、人が殺風景と思うのもしゃあないなあ。心も荒むはずやわなあ」
 と、呟かはった観音様は懐から何ぞ出さはりました。柔らかに白い手のひらには、黒い粒々がてんこ盛りにおましてなあ、観音様は、その粒々に甘い息を吹きかけましたのどす。
「お種はん達、よう聞きや。これから、あんたらを地上に蒔いたるから、どこでも好きな場所を選んで、大きゅうても小そうてもどんなんでもよろし、パアッと花を咲かせなはれ」
 観音様は、花で地上を飾ったなら人の心もやわらいで、落ち着いてきて、いつの日にか殺し合いや戦争なんぞも、のうなってしまうやろ、とお考えにならはったのどっせ。

 すると、観音様の手のひらの上で、花の種達が、こう云うのどす。
「わてら、ただの黒い粒々どっせ。そんな、花なんかいうもん咲かせられますのやろか」
「ほんまやなあ。わてら、何や自信がおまへんわ」
「たとえ咲いても人が見てくれなんだら、咲いてないんもいっしょやしなあ」
「そやな、それやったら咲く努力もアホらしわ」
 観音様は、そんな花の種達にも、にっこりと微笑まはって、優しゅう教えたのどすえ・・。

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posted by 歴史小説家 菅靖匡 at 18:38 | Comment(0) | 仏教童話 当ブログ用
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