2009年06月11日

心配するなっ!!子供は元気に遊べばいい。

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花咲く日のこと

 花の種の仲間達は、みな呆れましたのえ。
「なんぼなんでも、そないな臭いとこ選ばんでもよろしがな」
「わてらも反省したし、もう同じ失敗はせえへんけど、あんた、そらヤリすぎだっせ」
「そやがな、そんな腐った水飲んだら病気になって、花咲かすどころやおまへんで。生命あっての物種やがな」
「ええカッコしょう思うてからに、嫌味だっせえ」
 けど、その花の種は、言い返しもせんと腐りかけて濁った水の中へ沈んでいったのどす・・。

 そのほかの花達は一年にいっぺん、なんぼ控えめなもんでも三年や八年のうちには見事に咲いてみせますけど、沼に沈んだ種は十年たっても二十年たっても五十年たっても咲くどころか、浮かんでもきまへんどした。

 そうして、みな忘れかけた百年ほどののちどす。
腐りかけて濁った沼の水上に、ほっかりと見事すぎる大輪の、この世では見たこともないほどに美しい花が咲いて浮かんだのどす。
観音様も、ほかの神仏様も一目惚れしやはりましたそうな。
その名を、蓮の花、と申しますのんえ。

 観音様は、そらもう大変に誉めはりましてなあ、お百姓さんが一所懸命に耕して米をつくる、大切な田んぼを優しく守る花にもおんなじ名をつけはって、一年にいっぺん美しく咲き誇れるようにしはったのどす。蓮華草いう小さいな、ほんまに愛らしい花どすえ。

 それが広々とした田んぼ一面に咲く春の日、そこで子供らが元気に走りまわって遊べる世の中に、またなったらよろしのになあ・・。

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posted by 歴史小説家 菅靖匡 at 11:00 | Comment(0) | 仏教童話 当ブログ用
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